バルテュス展
昨日、思い立って上野の東京都美術館へ。
サブタイトルが 「称賛と誤解だらけの、20世紀最後の巨匠」
何が称賛でどこが誤解なのか?
手っ取り早く、パンフから写真をお借りします。
(↑の作品:夢見るテレーズ)
(↓の作品:美しい日々)
私が知ったのは実は節子夫人の名前の方が先だった。
新聞のコラムの連載で見た夫人の着物姿が印象的で。
バルテュスは?というと
正直に言うと今まであまり好きではなかった。
作品の少女モデルのあまりにも無防備というか扇情的なポーズが
何となく見てはいけないものを見ているような気がして、、
大人の裸婦像は平気で見れるのに
少女の裸は何だか心がざわざわする。
エロかわいい? エロ美しい?
ちょっと違うな、
何だろうこの危うい感じ。
私の持っている倫理観の一つが何となく拒否していたんだけど
こあたりが誤解のもとだったかも?
今回は音声ガイドを借りてとにかくじっくり見ることにした。
不思議な世界観。(作品:おやつの時間)
一番好きなのはこれ。(作品:地中海の猫)
バルテュスは無類の猫好き。
そして多数の絵のモデルが少女のわけは
少女とは「この上なく完璧な美の象徴」
「大人になる前の神秘性のあるエロス」
であるからだそうだ。
全体で100点を超える展示、
晩年に節子夫人と暮らしたスイスのロシニエールのグラン・シャレ
(もとはホテルを住居に改造したもの、スイス最大の木造建築 ↓)
に残るアトリエを再現した空間、
愛用品や蔵書などの展示もあり、かなり見応えがあります。
混んでいたので音声ガイドが今回は有難かった。
節子夫人の語り(回想)も入っており
バルテュスはモーツァルトが好きで良く聴いていたとのこと、
BGMにモーツァルトが流れたりします。
(この時点でかなり好感度アップ)
やはり彼らは共に神に選ばれた人たちだったのか?
凡人が頭だけで絵を見て、
もしかしてロリコン?なんて思っちゃって大変に失礼なことをした。
ついでだが節子夫人がバルテュスと会ったのは彼女が20歳の時。
かたや54歳、つまり年の差34歳。
1967年に結婚して2001年にバルテュスが92歳で亡くなるまで
そばで支え続けたその方がこちら。
本邦初公開という、
夫人がモデルになったエキゾチックな絵も何点か展示されている。
彼はとても日本好みで、展示の中には勝新太郎から贈られた着物もあった。
(座頭市の着物と呼んでいたとか、、)
とにかく絵はナマで見るのが一番。
頭で考えずにただ感じるのが良いと思う。
ただし芸術家の奥さんになるのは大変だ。
夫人の体当たり的人生のようなものもえらく感じ入った
今回のバルテュス展でありました。
(単独行動だったゆえ今回はランチなし)
サブタイトルが 「称賛と誤解だらけの、20世紀最後の巨匠」
何が称賛でどこが誤解なのか?
手っ取り早く、パンフから写真をお借りします。
(↑の作品:夢見るテレーズ)
(↓の作品:美しい日々)
私が知ったのは実は節子夫人の名前の方が先だった。
新聞のコラムの連載で見た夫人の着物姿が印象的で。
バルテュスは?というと
正直に言うと今まであまり好きではなかった。
作品の少女モデルのあまりにも無防備というか扇情的なポーズが
何となく見てはいけないものを見ているような気がして、、
大人の裸婦像は平気で見れるのに
少女の裸は何だか心がざわざわする。
エロかわいい? エロ美しい?
ちょっと違うな、
何だろうこの危うい感じ。
私の持っている倫理観の一つが何となく拒否していたんだけど
こあたりが誤解のもとだったかも?
今回は音声ガイドを借りてとにかくじっくり見ることにした。
不思議な世界観。(作品:おやつの時間)
一番好きなのはこれ。(作品:地中海の猫)
バルテュスは無類の猫好き。
そして多数の絵のモデルが少女のわけは
少女とは「この上なく完璧な美の象徴」
「大人になる前の神秘性のあるエロス」
であるからだそうだ。
全体で100点を超える展示、
晩年に節子夫人と暮らしたスイスのロシニエールのグラン・シャレ
(もとはホテルを住居に改造したもの、スイス最大の木造建築 ↓)
に残るアトリエを再現した空間、
愛用品や蔵書などの展示もあり、かなり見応えがあります。
混んでいたので音声ガイドが今回は有難かった。
節子夫人の語り(回想)も入っており
バルテュスはモーツァルトが好きで良く聴いていたとのこと、
BGMにモーツァルトが流れたりします。
(この時点でかなり好感度アップ)
やはり彼らは共に神に選ばれた人たちだったのか?
凡人が頭だけで絵を見て、
もしかしてロリコン?なんて思っちゃって大変に失礼なことをした。
ついでだが節子夫人がバルテュスと会ったのは彼女が20歳の時。
かたや54歳、つまり年の差34歳。
1967年に結婚して2001年にバルテュスが92歳で亡くなるまで
そばで支え続けたその方がこちら。
夫人がモデルになったエキゾチックな絵も何点か展示されている。
彼はとても日本好みで、展示の中には勝新太郎から贈られた着物もあった。
(座頭市の着物と呼んでいたとか、、)
とにかく絵はナマで見るのが一番。
頭で考えずにただ感じるのが良いと思う。
ただし芸術家の奥さんになるのは大変だ。
夫人の体当たり的人生のようなものもえらく感じ入った
今回のバルテュス展でありました。
(単独行動だったゆえ今回はランチなし)
by kawaii47
| 2014-06-14 16:20
| 趣味
|
Comments(2)